「喪服レディースはユニクロのワンピースで代用できるの?」
シンプルなデザインで機能的なユニクロのワンピース。
そんなユニクロのワンピースを、急な葬儀で喪服が無いときに使えるのではないかと考える人がいるのではないでしょうか。
結論から言うと、ユニクロのワンピースを喪服として使うことはできます。
ですが、喪服として代用するには、きちんとマナーを抑えておくことが大切です。
そういうわけで今回は、レディース喪服をユニクロで代用する際のポイントとワンピースが使えるかを詳しく解説します。

女性用喪服をユニクロのワンピースで代用する時のメリットとデメリット

女性用喪服をユニクロワンピースで代用するメリット
ユニクロワンピースで女性用の喪服を代用する最大のメリットは、低価格で購入できることです。
正式な喪服は高額な場合が多いですが、ユニクロのワンピースなら5千円程度の予算で買うことができます。
突然の不幸で予算的に喪服を用意するのが困難な場合でも、ユニクロワンピースなら参列可能な服装を整えやすいでしょう。
また、全国各地に店舗があるため、緊急時でも近くの店舗で即日購入できる利点があります。
喪服レディース(女性用)をユニクロワンピースで代用するデメリット
一方で、ユニクロワンピースの喪服はあくまで緊急時の代用品で、正式な喪服にはならないというデメリットがあります。
品質や尊厳のある生地ではなく、通常のファッションアイテムです。
型や作り込みにこだわった喪服に比べると見た目の格式は劣ります。
特に喪主など遺族の正装としては不十分で、故人への敬意が欠けているとも取られかねません。
喪服レディース(女性用)をユニクロで代用するときの葬儀のマナー

レディース喪服をユニクロで代用できるのは、お通夜などに着用する「略喪服」になります。
告別式や葬儀の主催者が着用する本格的な喪服は、ユニクロでは購入できません。
喪服には、「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3つの格式があり、立場や状況に合う喪服を着るのがマナーです。
正喪服
喪服の中でも最も格式が高いのが正喪服。
葬儀や告別式の当日に喪主や喪主の配偶者、遺族など主催者側、亡くなった人に近い親族、葬儀委員長(葬儀の進行の手配、指示を中心となって行う人)などが着ます。
正喪服には主に「和装」と「洋装」があります。
喪主や喪主の配偶者の場合は、正式な和装喪服が必要です。
一般的には、黒無地染め抜きの五つ紋の入った着物に黒無地丸帯、黒草履、白衿の長襦袢、白足袋となります。
和装喪服は地域によってマナーやしきたりが異なり、文化の違いが現れやすいため、詳しくは親族の年配者に確認するといいでしょう。
洋装は、黒無地のワンピーススーツやアンサンブルになります。
透けた素材や光沢のある素材は避け、季節を問わず首元が詰まったデザインのものや長袖を選びましょう。
準喪服
準喪服は、通夜や葬儀、法要などさまざまな場面で使われる正喪服に準ずる格式の喪服です。
最近では喪主を含めた遺族も参列者も準喪服を着ることが多く、一般的に「喪服」といえば準喪服を指すことが多いです。
略喪服
略喪服は、礼服ではない地味目な服装のことで、喪主側から「平服」を指定された場合に着用します。
また、仮通夜など急な訃報を聞いて駆けつける際は、略喪服を着用することがマナー。
これは、正喪服を着て行ってしまうと「前もって死の準備をしていたようで不適切」とされるためです。
女性の場合は黒や紺、濃いグレーなど地味で落ち着いた色のワンピースやスーツで、ストッキングは黒、足元はヒールの低い黒のパンプスがいいでしょう。
男性も同様で、黒や紺、濃いグレーなどのスーツ、白の無地Yシャツ、地味めなネクタイが略喪服向きです。

喪服レディース(女性用)をユニクロワンピースで代用するときの選び方

喪服レディースをユニクロで代用するときの選び方は次の3つがポイントです。
- 光沢のない黒生地のセットアップを選ぶ
- スカートは膝下丈を選ぶ
- ブラウスは黒のレーヨンを選ぶ
光沢のない黒生地のセットアップを選ぶ
掲載:ユニクロオンラインストア
喪服にふさわしい生地は、光沢のないマットな黒系の生地です。
キメの細かいウール素材や、つや消し加工された黒のポリエステルなどがおすすめ。
レディース喪服をユニクロで代用するオススメのアイテムは、ストレッチテーラードジャケット(1つボタン・ロング丈)(7,990円)です。
ポリエステルの生地ですが、縫製がしっかりしているため他のスーツと比べても見劣りしません。
さらに1つボタンのため、ビジネスライクな感じがあまりせず、フォーマルな場所に適したジャケットです。
ユニクロカスタムオーダーに対応しているため、袖丈を自分のサイズに調整できます。
カスタムオーダーをすると、お届けは注文から5~8日かかるため急ぎの葬儀の際は気を付けましょう。
スカートは膝下丈のフレアーを選ぶ
掲載:ユニクロオンラインストア
女性のスカート丈に関しては、膝上は大人の喪服として不釣り合いです。
スカートは、椅子に座ったときに膝が出ない丈を選びましょう。
床に引きずるほど長いスカートも必要はありません。
自分の体型に合った膝下丈のスカートを選べば、しっかりとした喪服の雰囲気が出せるはずです。
ユニクロのストレッチフレアスカート(ロング丈)は、裾がふんわり広がるシルエットなので、喪服としてフォーマルな印象です。
同じ生地のタイトスカートよりも、フレアのあるスカートを選ぶことをおすすめします。
タイトスカートはビジネススタイルに見えるため、喪服用としてはフレアスカートが望ましいと言えるでしょう。
ブラウスは黒のレーヨンを選ぶ

ジャケットのインナーにはしわになりにくいレーヨンブラウスの黒を合わせるのがおすすめです。
ユニクロのレーヨンブラウスは、とろみのある生地で女性らしい柔らかさがあります。
フォーマルな場でも着用でき、夏場はジャケットを羽織らなくても黒のブラウス1枚で喪服として通用するアイテムです。
暑い時期の葬儀では、このブラウスは便利な選択肢になります。

喪服レディースでユニクロのワンピースが使える?

喪服レディースでユニクロのワンピースが使えるのでしょうか?
結論、ユニクロではジャケット+ワンピースの喪服(略喪服)で使えるセットアップはありませんでした。
喪服レディースでユニクロで代用できるのは「ツーピース」と「パンツスーツ」のセットアップになります。
特に体型の変化しやすい30~40代の女性にとって、ワンピース+ジャケットのセットアップは理想的なスタイルですが、残念ながらユニクロにそれに適した商品はありません。
ただ、ユニクロで単品の光沢のないシンプルな黒ワンピースとユニクロのジャケットを組み合わせれば略喪服として使えます。
また手持ちのワンピースがある場合は、それと合わせるのがいいでしょう。
ただし、ユニクロの商品だけでは正喪服としては使えないので注意してくださいね。

喪服レディースのユニクロで代用できるバッグや数珠はある?

ユニクロは、ファッションアイテムを手頃な価格で提供するブランドとして広く認知されています。
しかし、喪服に関連するアイテム、特にバッグや数珠の取り扱いはありません。
喪服に使用するアクセサリーは、格式あるものが求められるため、ユニクロの商品ラインナップでは適切な選択肢を見つけることが難しいのが現状です。
喪服専門の店舗や、フォーマルウェアに特化した店舗での購入を検討することをお勧めします。
これにより、礼節に適した選択が可能となるでしょう。
まとめ

女性用喪服はユニクロのワンピースで代用できるのかについてご紹介してきました。
女性用喪服をユニクロのワンピースで代用できるのは、お通夜などに着用する「略喪服」になります。
女性用喪服をユニクロのワンピースで代用するときの選び方は次の3つがポイントです。
- 光沢のない黒生地のセットアップを選ぶ
- スカートは膝下丈を選ぶ
- ブラウスは黒のレーヨンを選ぶ
また、ユニクロではジャケット+ワンピースの喪服(略喪服)で使えるセットアップはありませんでした。
そして、ユニクロの商品だけでは正喪服としては使えないので注意してくださいね。
ユニクロで喪服を代用する最大のメリットは、低価格で購入できることですよね。
ですが、ネット通販の喪服専門店には正喪服に使える安くて良い喪服もたくさんあるのでぜひチェックしてみてください!
