私も、40代になって以前よりシミが増えたな~と感じることがありました。
そんな時に皮膚科の先生に相談してみたところ、「ハイドロキノン」のいうものがあるよ。と紹介されたんですね。
でもその時はあまり関心がなく「へ~そんなものがあるんだ」という認識で終わってたんです。
ですが、ここ最近シミについての関心が高まりまして。その中でも美白成分「ハイドロキノン」の存在は外せない。
そこで今回は、ハイドロキノン効果や副作用はあるのか、塗り方を紹介します。

ハイドロキノン効果や副作用は?
皮膚科専門医の小林ともこ先生が「ハイドロキノンの正しい使い方と安全性」について徹底解説されていたのでシェアしますね。
「ハイドロキノン」を使ったことがある人も、もう一度正しい美白ケアの方法を確認してみてください。
ハイドロキノンてそもそも何?効果は?
「ハイドロキノン」というのは、実は非常に歴史のある美白成分の1つです。
具体的には欧米で古くから使われているという歴史がありますが、50~60年前から美白剤として使われています。
日本では、2002年に規制緩和があって化粧品にも配合できるようになったそうです。
化粧品に配合できる濃度としては2%までと言われています。
ですが、これまでの論文で美白効果を認めている「ハイドロキノン」の濃度に関しては4~5%であることが多いのです。
4~5%濃度の「ハイドロキノン」に関して、日本では基本的に医療機関での処方となります。
「ハイドロキノン」は、メラノサイトというシミの原因であるメラニンを作る細胞に働きかけてメラニンの生成を抑制するという作用があります。
その他の美白成分というのは
- コウジ酸
- ビタミンC
- アゼライン酸
- アルブチン
といったものがあります。
そういった美白成分の中でも効果が高く漂白剤として強い美白効果を発揮するのが「ハイドロキノン」になります。
「ハイドロキノン」の副作用は?翌日赤み出る?
「ハイドロキノン」の副作用でもっとも多いのが「かぶれ」です。
これに関しては、一度「ハイドロキノン」を手首などの顔ではないところにぬって、赤くならないか刺激にならないか確認するのが良いそうです。
翌日赤みがでて、かぶれてしまった場合に関しては、残念ながらハイドロキノンは使えません。
他のアゼライン酸、ビタミンCといった美白成分を使うことをお勧めされています。
他には、刺激が問題になることがあります。
人によっては、「ハイドロキノン」を塗ったら赤みや刺激を感じることがあるので皮膚科で相談されることをお勧めされてます。
もう一つは、「ハイドロキノン」を塗ることで、皮膚が逆に黒くなるような副作用が報告されています。
これに関しては、実際の頻度は低く、起こることは通常ほどんどないと言われています。
起こった事例として、黒色人種の方の報告がこれまで多かったのですが、最近ではアジア人の報告もあり日本人も注意が必要だと解説されてます。
これに関しては、濃度というより塗っている期間をきちんと守る必要があるということです。
なぜなら、5年、10年以上といった年単位で使用している場合の報告が多いためです。
もう一つ副作用としては、「白斑」といって色が抜けてしまうというような報告もあります。
これは、「ハイドロキノン」がメラノサイトという細胞そのものにダメージを与えてしまうからと考えられています。
ただ、医療機関で処方されるぐらいの4%~5%の「ハイドロキノン」においては「白斑」はまず起こらないと言われています。
より浸透させようと誤った使い方をする方が稀にいます。
そういった場合、副作用の恐れも出てきてしまう可能性もあるので基本的に主治医の先生の指示に従って塗るようにして下さい。

「ハイドロキノン」の使用期間

「ハイドロキノン」の使用期間は、一般的に言われているのが半年です。
「ハイドロキノン」を塗って早ければ2,3か月で美白効果を感じる場合が多いと言われています。
4か月以上経つとその効果が平行線に達してしまって、それから先塗り続けても効果がないとも言われています。
ずっと使い続けることによって、皮膚が黒くなるような可能性があるので、基本的には半年を目処に効果判定を行う場合が多いのです。
「ハイドロキノン」に効果があるシミとは?
「ハイドロキノン」は
- 肝斑
- 炎症後色素沈着(ニキビ跡、レーザー後跡)
- 老人性色素班(紫外線によるシミ)
- 雀卵斑(そばかす)
に使用されます。
「ハイドロキノン」が一番効果があるのは「肝斑」です。
肝斑は、「トラネキサム酸」の内服が有効ではあるのですが、海外では「ハイドロキノン」の外用が第一選択として行われることが多いそう。
あとは、炎症後色素沈着といってニキビ痕やレーザー後の色素沈着に処方されることが多い。
レーザー後の炎症後色素沈着に「ハイドロキノン」を塗って下さい。
というクリニックが多いのですが、使用開始時期や使用期間などは、実際にレーザーを打つクリニックで確認してみてください。
老人性色素班や雀卵斑といったシミにも処方されることはあります。
ですが、こちらはレーザーなどがよりいい適応になることが多いので、皮膚科で相談することをお勧めされてます。
「ハイドロキノン」のタイプ
「ハイドロキノン」は
- 化粧品で配合されるタイプ
- 医療機関で処方されるタイプ
があります。
先生は、医療機関で処方される「ハイドロキノン」をお勧めされていました。
なぜなら、ほどんどのものが4%~5%とある程度の濃度が決まっているからです。
一方、化粧品に配合される「ハイドロキノン」に関しては、低濃度のものもあれば10%という高濃度を謳っている化粧品もあります。
10%だから効果が高いかというと実はそういうわけではなく、刺激が起こりやすくなり白斑のような副作用の懸念も出てきます。
なので、お勧めはやはり4%~5%かなと仰ってました。
クリニックで処方される「ハイドロキノン」について

クリニックで処方される「ハイドロノン」は2種類あります
- クリニックで調合しているタイプのもの
- クリニックがメーカーから取り寄せているもの
基本的には冷蔵庫保存が必要になります。
クリニックで調合しているものは、冷蔵庫保存していても防腐剤を使用していないので2,3か月ほどで消化して下さいとのこと。
メーカーから取り寄せているものは、メーカーによって保存方法や保存期間も異なるので事前に確認しておくこと

「ハイドロキノン」の使用回数と注意点
「ハイドロキノン」は1日2回まで。朝と夜に使用することが出来ます。
ですが、朝に使う場合は注意が必要なんです!
なぜなら、「ハイドロキノン」は紫外線を浴びることで劣化も進み刺激も感じやすくなります。
朝使う場合は、徹底した遮光が必要になります。
UVケアに自信がない方は、朝の使用は控えて夜だけ塗るようにして下さい。
朝使う場合、紫外線ダメージを少しでも軽減するために、抗酸化成分を一緒に取りえれることをお勧めされています。
ビタミンC、ビタミンE、フラーレンなどのこと
メーカーが作っている「ハイドロキノン」というのは、事前に抗酸化成分が含まれている場合が多いのです。
そういったものだと、朝も比較的使いやすいと思いますが、それでも徹底した遮光は必要なので十分気を付けるようにして下さい。
「ハイドロキノン」のおすすめの塗り方
基本的には、シミの箇所のみ塗るのがポイントになります。
- 指でとって、シミのところにスポットで塗る。
- 細かいシミに塗る場合は、綿棒を使ってピンポイントで塗る
広く塗ってしまうと、シミが無い箇所にも効いてしまい色むらになるので注意してください。
【夜使う場合】
メイクを落とす→洗顔する→化粧水などで肌を整える→ハイドロキノン
濡れたままの状態で「ハイドロキノン」を塗ってしまうと、刺激を感じるケースがあるので、化粧水などで肌を整える際は乾いてから塗るようにして下さい。
その後保湿が必要な時は、「ハイドロキノン」を塗ってない箇所に重ねるのが一般的な使い方になります。

併用がおすすめの成分&ダメな成分

【併用がおすすめの成分】
- レチノイド
- αヒドロキシ酸
1つは「レチノイド」になります。「レチノイド」は、肌のターンオーバーを促す作用があります。
「ハイドロキノン」でメラニン生成を抑制するだけではなく、メラニンの排出を促すことによって美白効果がより高まることが期待されます。
もう一つは、「αヒドロキシ酸」というピーリング成分を一緒に組み合わせることによってブライトニング効果が高まります。
【併用がダメな成分】
- 過酸化ベンゾイル
「過酸化ベンゾイル」というのは、ニキビの治療薬で使われる成分で、一緒に使う事でシミが濃くなってしまうというような報告があります。
ニキビの治療をしながら美白したいという方は、主治医の先生と相談して「ハイドロキノン」の処方については慎重に行う必要があります。
「ハイドロキノン」を使ってはいけない人
「ハイドロキノン」を使ってはいけないと言われている人は、妊娠中の人です。
副作用があったという報告はないのですが、「ハイドロキノン」は経皮吸収が確認されている成分です。
なので胎児への影響のことを考えると使用は控えたほうがいいそうです。
「ハイドロキノン」に代わる美白成分
妊婦さんやニキビ治療で「過酸化ベンゾイル」を使っている方が使用できる美白成分でお勧めなのが「アゼライン酸」です。
「アゼライン酸」は、美白効果だけではなくニキビの改善効果、皮脂の分泌を抑制する効果があるそうです。

まとめ

ハイドロキノン効果や副作用は?翌日赤み出るのか塗り方をお伝えしてまいりました。
「ハイドロキノン」は、強い美白効果から、シミでお悩みの方には味方につけるとかなり強い成分になると思います。
正しい知識をもって使うことで、かなり美白ケアは高まっていくことが出来ると先生も仰られてました。
美容に必死さが透けてみえたり、執着を感じると痛くなってしまうもの。
自分が笑顔でいれる心地好い距離感で美容と向き合っていきたいなと思います。
これからのあなたの「キレイ」になる力の1つになればとても嬉しいです。
